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多文化の視点から学ぶ歴史と文化
~シュタイナー教育カリキュラムのために~ | AWTC2015記念出版
■著者: マーティン・ローソン(監修・解説: 不二陽子)
■翻訳: 内村真澄
■出版社名: 学校法人シュタイナー学園
【商品紹介】
AWTC(アジアヴァルドルフ教員会議) 2013 分科会 議事録
今、私たちに突きつけられている難題「どうすれば他民族を真に理解し、人類が共存できるのか?」に応える最良の講義録。自文化・他文化の掘り起こし方と12年間のカリキュラムに活かす具体例。シュタイナーの歴史観にふれつつ、アジア諸国の文化への言及も多彩。
☆この出版は有志によるボランティア・プロジェクトです。新刊書および既刊書の売り上げによる収益はすべて、近々開催されるAWTC2015の経費に充てる目的で主催団体である日本シュタイナー学校協会に寄付されます。
【登録情報】
版型:A5判(148×210mm)・64頁
発行日:2015年2月25日 初版第一刷発行
ISBN:978-4-904082-27-0
【目次】
はじめに
訳出と編集にあたって
第1日 自文化の見直しとバランスの取れた視点 2013年4月28日(日)
歴史とは何か? ―“共感”を持った語り
文化人類学者の失敗
人智学の課題・教育の課題
カリキュラムを見直す時期にきた
まず自文化を見直そう
バランスの取れた視点で語ることができるか?
第2日 文化による人間形成 2013年4月29日(月)
肉体―最初に出会う異文化
赤ちゃんの驚くべき能力
家族の生活様式が与える影響
自然環境と物理的環境
地域の文化慣習
さまざまな問いかけ
第3日 12年間のカリキュラム ―重要な要素は何か 2013年4月30日(火)
第1七年期から第3七年期までの特徴
成長段階に応じた文学・歴史カリキュラムと教材
童話―内面の変容が外見に顕れる
童話の重要な要素
各国の童話事情―参加者の報告
グリム童話の政治的意図
童話の原型モチーフ
童話を創作する
寓話―モラルを学ぶ
伝説と神話―自国の文化に適する話を選ぶ
「歴史」の始まりは、いつなのか?
歴史―他の文明や文化の歴史との比較、異文化の出会いの話を
第4日 〈意識の発達段階〉とは何か? 2013年5月1日(水)
人類の意識の発達段階
1.アトランティス時代の意識
2.アトランティス後の第1文化期の意識
3.アトランティス後の第2文化期の意識
4.アトランティス後の第3文化期の意識
5.アトランティス後の第4文化期の意識
6.アトランティス後の第5文化期の意識
日本の文化現象と慰安婦問題に関する問答
各学年の主な授業内容
第5日 言語・文化の受容―多文化的な学び 2013年5月2日(木)
言語は思考の家―13歳まで方言で授業を
方言の習得が他言語の学びに活きる
学びの多文化的視点
私たちは人類という種の一員
多言語環境で育つ子どもの能力
人間は互いに興味を抱く存在―文化は共存する
日本の学校の授業例―参加者の報告
オイリュトミーも発展する
第6日 各学年の授業内容について 2013年5月3日(金)
日本の学校での取り組み例と、その波紋―参加者の報告
「歴史」は、どこから始まるのか
ヨーロッパの学校で学ぶ内容
5年~6年の話し合いテーマ
年代に捉われずにアーキタイプを探す
各時代のアーキタイプと発達段階とを結びつける
6年の学びはアーキタイプの理解
7年の学び
7年の話し合いテーマ
8年の話し合いテーマ
フィリピンの民族的英雄の学び―参加者の報告
文化をシェアして国際社会に貢献を
第7日 まとめと話し合い 2013年5月4日(土)
解説
多文化主義(multiculturalism)について
「先史時代」と「人種」に関するシュタイナーの言及
先史時代について
人種について
ルドルフ・シュタイナー著作 引用文献一覧
別表 【地質年代とシュタイナーの時代区分との比較対照表】
多文化の視点から学ぶ歴史と文化